結論(最短の判断軸):監査ログやSCIMなどの“プレミアムな統制機能”を50席未満でも即座に全社有効化したい場合は、Enterprise Maxを最低1席だけ購入すれば、組織全体へ機能を開放できます。席数を増やさず統制を先に効かせたい小規模~中規模の日本企業に有効です。一方、統制要件がSSO中心で監査ログは不要、コスト最小で部門導入を始めるならEnterprise Pro(1ユーザー/月$40 or 年$400)が基本線です(確認日:2026年9月)。
運用面の即チェック項目は次の4点です。1) SSOはSAML/OIDCでOkta/Entra ID/Google Workspaceと統合可、JITで初回ログイン時にユーザー自動作成。2) SCIM連携時は“属性はPerplexity側UIで編集不可”(IdP側を唯一の真実に)。3) 監査ログはWebhookでリアルタイム配信、50席以上のEnterprise or Max席が1名以上で利用可。4) Web/アプリ契約にAPIは含まれず、APIは別途クレジット購入(管理者が他者のAPIクレジットを管理することは不可)。これらが要件に適合するかを起点に、Pro/Maxと調達経路(直販/SoftBank)を選びます。

- Perplexity Enterpriseとは(Pro/Maxの位置付け)
- どの部門に向くか/向かないケース
- 解決できる業務課題(根拠付きリサーチ・社内ナレッジ検索・統制)
- 具体的ユースケース
- 管理機能の要点:SSO/SCIM・RBAC・監査ログ・データ設定
- SSO/SCIMの設計と運用ステップ
- 監査ログの仕様と導入手順
- 料金・課金と利用制限(確認日:2026年9月)
- 日本での購入・導入(直販とSoftBank経由)
- セキュリティ/コンプライアンス要点
- 利点と留意点(メリット/デメリット)
- 代替候補と選定軸
- 導入チェックリスト(実務)
- “Max 1席戦略”の費用便益の考え方
- PoC(概念実証)設計のコツ
- 運用モデル例:最初の90日ロードマップ
- よくある質問(FAQ)
- Q1. 小規模チームでも監査ログを使えますか?条件は何ですか?
- Q2. SSOだけ使いたいのですが、SCIMは必須ですか?JITとの違いは?
- Q3. Enterprise契約にAPIは含まれますか?チームでAPIクレジットをまとめて管理できますか?
- Q4. 料金の支払い方法は?請求書払い・銀行振込に対応していますか?
- Q5. アップロードファイルの保持期間は調整できますか?
- Q6. 日本語での運用やサポート情報はありますか?
- Q7. セキュリティ/コンプライアンスに関する公式根拠は?
- Q8. Maxの“全社有効化”で何が有利になりますか?
- Q9. SIEM連携はどう進めればよいですか?
- Q10. トライアルはありますか?まずは少人数で始めたいのですが。
- 参考情報・出典
Perplexity Enterpriseとは(Pro/Maxの位置付け)
Perplexity Enterpriseは、出典付きで検証可能な回答を返す「回答エンジン」を企業利用に合わせて提供するプランです。セキュリティと管理の要件に応えるため、SSO、SCIM、RBAC、監査ログ、データ保持/プライバシー設定などを備え、SOC 2 Type IIにも対応します。Webの最新情報を日々の業務意思決定に取り込みつつ、社内ナレッジやドキュメントとの橋渡しを可能にすることが特徴で、個人利用中心の一般プランとは異なり、統制・監査・可視化のための機能が標準で前提化されています。
- Enterprise Pro:SSO、ユーザー管理、社内ナレッジ検索、各種コネクタ、SOC 2 Type II、アップロードファイルの7日保持 など。部門導入の最小構成として選ばれやすい。
- Enterprise Max:高度なAIモデルやResearch/「ファイルとアプリの作成」への上位アクセス、Comet Assistant、最新機能への優先アクセスに加え、SCIM・監査ログ・データ保持・インサイト(Insights)などのプレミアム統制機能を、Maxユーザーが1人でもいれば組織全体に有効化。小規模~中規模組織でも監査/保持/可視化を早期に全社適用できるのが最大の運用メリット。
意思決定の初期フレーム(部門ヒアリング用):
- 監査ログが必須か?(内部監査・CISO要件)→ Yes かつ 50席未満なら「Max 1席追加」を検討。50席以上ならProだけでも監査ログ可。
- SCIMでの自動ライフサイクル管理が必要か?→ Yes ならMaxの全社適用が運用簡素化(SCIMを全体に有効化)。
- 費用対効果の観点で最新モデル/Researchの上位アクセスが事業的に必須か?→ Yes ならMax比重を上げる。
- 出典付き回答・社内ナレッジ横断が主目的で、統制要件はSSO中心か?→ Yes ならPro中心で部門起点導入。

どの部門に向くか/向かないケース
- 向く:情報システム部門(情シス)、CISO/監査、経営企画・リサーチ、コンプライアンス/内部統制、SaaS調達、AI推進・データ活用プロジェクト。リアルタイムの外部リサーチと社内ナレッジ検索を統合し、ガバナンスを効かせたい組織。
- 向かない:個人事業主や学生など個人利用のみ、SSO/SCIMや監査ログが不要な小チーム、APIだけを使いたい開発者(EnterpriseのWeb/アプリ契約にはAPI利用とクレジットは含まれません)。
特に日本企業では、部門横断の意思決定で「根拠提示(出典URL)」「内部統制」「国内の見積・発注フロー適合」の3点が重視されます。Perplexityは出典付き回答を中核に据え、SSO/SCIM/監査ログで統制の“背骨”を作り、SoftBank経由の購入ルートにより国内の稟議・請求プロセスにも適合させやすい設計です。
解決できる業務課題(根拠付きリサーチ・社内ナレッジ検索・統制)
Perplexityの強みは「出典付き回答(検証可能性)」と「Webの最新情報+社内データの組み合わせ」です。部門横断で以下の課題解決が期待できます。
- リサーチの迅速化:外部動向の要点を根拠付きで要約。誤情報リスクを軽減し、意思決定スピードを底上げ。
- 社内ナレッジ検索:ドキュメントやFAQの横断検索で回答スピードを短縮。個人依存の“暗黙知”を明示化。
- 統制と可視化:SSO/SCIM/RBACでアクセス権限を厳格化、監査ログで行動履歴を追跡。利用状況はInsightsで可視化。
意思決定に活用するための実務ポイント:
- レポート/提案書テンプレートに「出典リンク欄」を標準化し、Perplexityの回答をそのまま添付できる運用にすると監査・レビューが効率化。
- ナレッジ検索対象(社内FAQ、規程、営業資料)を段階的に接続し、アクセス権限はRBAC+IdPグループで強制。まず公開度の高い文書から着手すると定着が早い。
- Insightsダッシュボードの活用で、採用状況・高頻度トピック・ファイル活用の傾向を可視化し、教育/ガイドラインの更新に反映。
具体的ユースケース
法務・コンプライアンス
- 規制・判例の最新動向を出典付きで把握。レビュー記録は監査ログで追跡。
- ドメインブロック等の制御(Comet Enterprise参照)で情報流出の抑止に寄与。
- 契約レビューの論点整理を行い、根拠URLを稟議に添付。改定履歴はSpacesで共有。
IR/広報・経営企画
- 競合・市場ニュースの要点収集、裏取りリンク付きで社内共有。
- 社内レポートや過去FAQを横断参照し、整合性のあるメッセージ作成に活用。
- 経営会議の事前ブリーフィングを作成し、記事の一次情報を即参照可能にする。
調達・購買
- ベンダー比較や価格相場の一次情報を迅速に確認、根拠URLを添えて稟議短縮。
- セキュリティ要件(SSO/SCIM/監査ログ/SOC2)の適合状況を一枚に整理し、評価を標準化。
営業・カスタマーサクセス
- 公開情報+社内ナレッジから提案骨子や想定Q&Aを高速生成。
- 顧客業界の急なニュースにも出典付きで即応。誤情報を出しにくい運用体制を構築。
内部監査・情報セキュリティ
- 監査ログでログイン、クエリ、ファイル操作、ロール/グループ変更などを可視化。
- アラート条件(例:深夜帯の大量ダウンロード)をSIEM側で設定し、Webhookイベントをトリガーに一次対応を自動化。
管理機能の要点:SSO/SCIM・RBAC・監査ログ・データ設定
SSO/SCIM
- SSOはSAML/OIDC標準で、Okta、Entra ID(旧Azure AD)、Google Workspace等と統合可能。
- JITプロビジョニング対応:初回のIdPログイン時にユーザー自動作成。
- SCIMで作成・更新されたユーザー属性はPerplexity UIで編集不可(IdP主導)。
- 実務設計の勘所:ブレイクグラス用のローカル管理者を最小限で用意、一般ユーザーは必ずIdP経由に統一。JITのみの場合は、割当グループを厳格化して予期せぬユーザー作成を防止。
RBAC(役割と権限)
- 監査ログの閲覧権や機能権限をロールで制御。グループ単位の割当や細粒度な製品アクセス管理に対応。
- 組織のデータ/プライバシー方針(例:強制インコグニート等)を集中管理。機能の段階的拡張がありうるため、最新版の権限定義を都度確認。
- 現場運用の型:人事グループ(正社員/派遣/業務委託)×部門グループ(企画/法務/開発)をIdP側で同期し、RBACで製品/機能への最小権限を割当。

監査ログ
- Webhookでリアルタイム配信。ユーザーのクエリ、エージェント手順、回答、ログイン、ファイルのアップロード/ダウンロード/削除、ロール/グループ変更、管理設定の更新などをイベント化。
- 利用条件:50シート以上のEnterprise、またはMaxユーザーが1名以上の組織。
- 受信側の基本:署名/トークン等の認証検証、イベントスキーマのバリデーション、重複排除、保持/削除ポリシー、改ざん検知のログ設計。
データ保持/プライバシー
- Enterprise Proではアップロードファイルの保持は7日(公式記載)。
- Maxでは“データ保持”を含むプレミアム統制機能が全社適用可能。ただし保持期間や詳細挙動の最新仕様は公式ドキュメントでの確認が必要。
- 企業データはモデル学習に使用しないポリシーを明言。プライバシー影響評価(PIA)における重要前提となる。
SSO/SCIMの設計と運用ステップ
基本の流れ
- IdP側でSAML/OIDCアプリを作成(Okta/Entra ID/Google Workspace等)。
- Perplexity管理コンソールにメタデータ/クライアント情報を登録、SSOテスト。
- JITで初回ログインを許可するか、SCIM併用で事前プロビジョニングするかを方針化。
- SCIMを有効化し、グループ同期とロール割当の運用ルールを定義。以降の属性更新はIdPを唯一の変更窓口に。
Oktaの具体手順(抜粋)
- 公式の日本語ガイドに沿ってSAML/OIDCを構成。NameID/ACS/Entity IDの整合を確認。
- ユーザープロビジョニング(SCIM)を有効化し、ライフサイクル連携をテスト。
- ステージング環境での動作確認→本番テナント適用の2段階移行を推奨。
運用の注意
- SCIM属性はPerplexity側で編集不可のため、ヘルプデスク運用は「IdPで直す」導線に統一。
- JITのみ運用の場合、意図しないドメインの新規作成を防ぐため、IdP側の割当/グルーピング規律を強化。
- 退職・異動時の自動停止はSCIM側の強み。人事システム→IdP→Perplexityの一貫した連携を設計。

監査ログの仕様と導入手順
利用条件と有効化
- 条件:50シート以上のEnterprise、またはMaxユーザーが1名以上の組織。
- 管理コンソールでWebhookエンドポイントと認証を設定し、有効化(公式動画ガイドあり)。
Webhookとイベント
- 主なイベント:login、query、answer_generated、file_upload/download/delete、role/group_change、admin_setting_update 等。
- スキーマとWebhook認証方式はドキュメントで定義。受信側は検証と保管ポリシーを整備。
- 実務Tips:重要イベントのみをSIEMに転送し、長期保管は低コストなデータレイクにアーカイブする二層設計が運用負荷を抑える。
SIEM/データレイク連携の考え方
- Splunk/Datadog/Microsoft Sentinel等の「公式テンプレート有無」は明示情報が見当たらないため、Webhook受信→正規化→SIEM取込の自社実装パターンが基本。テンプレート可否は最新ドキュメント/サポートで要確認。
- アラート設計は「誰が/いつ/何を/どの量で」実行したかの閾値ベースから開始し、誤検知の学習でチューニング。
料金・課金と利用制限(確認日:2026年9月)
プラン比較(料金・機能の要点)
| 項目 | Enterprise Pro | Enterprise Max |
|---|---|---|
| 価格(1ユーザー) | $40/月 または $400/年 | $325/月 または $3,250/年 |
| SSO/SCIM | 対応 | 対応(Max席が1名でもいれば全社機能有効化) |
| 監査ログ | 組織が50席以上なら利用可 | Max席が1名以上なら席数に関係なく全社利用可 |
| データ保持/インサイト | 基本機能(アップロード7日保持) | プレミアム統制(保持/インサイト)を全社適用 |
| 高度機能の上位アクセス | 通常アクセス | 最先端モデル、Research/「ファイルとアプリ作成」の上位枠、Comet Assistant、最新機能優先 |
| Max固有のリソース例 | – | 個人ファイル10,000件、プロジェクト5,000ファイル、動画生成15本/月 |

備考:価格・上限は変更される可能性があるため、最終判断時は公式ページでの再確認を推奨します。
請求・支払い
- 支払い手段:主要クレジットカードに加え、チェックアウト時の選択で請求書払い・銀行振込・電信送金に対応。
- 初月は30日間のシート・コミットメント。その後は追加/削除時に日割り精算(週次/月次集計の規則あり)。
- 無料トライアル:Enterprise Proは提供なし(公式明記)。
- 会計実務の着眼点:日割精算の締め周期(週次/月次)と為替(USD建ての場合)を社内ルールに併せて整理。
APIとクレジット
- Enterprise(Web/アプリ)契約にAPI利用は含まれません。APIは別途クレジット購入が必要。
- 管理者は他ユーザーのAPIクレジットを管理できません。開発用途は別建てでガバナンス設計を。
- 運用例:プロダクト開発のAPIは別テナント/別課金系で管理し、エンドユーザーのWeb利用と会計・権限を分離。
日本での購入・導入(直販とSoftBank経由)
日本ではソフトバンクが正規代理店としてEnterprise Proの販売窓口を提供。見積・発注・請求(国内対応)を一本化できます。大規模再販パートナーとしての取り組みも報道されています。国内の購買・稟議プロセスとの適合、問い合わせの言語/タイムゾーン、円建て相当の取り扱い有無など、社内規程上の要件に応じて窓口を選定します。

調達経路の比較
| 観点 | Perplexity直販 | ソフトバンク経由 |
|---|---|---|
| 支払い手段 | クレカ/請求書/銀行振込/電信送金(チェックアウト選択) | 国内の見積・発注・請求フローに対応 |
| 契約/通貨 | USD建てが基本 | 国内事情に即した契約・請求(詳細は個別確認) |
| 導入支援 | 公式サポート/ヘルプセンター | 営業/導入支援、時期によってキャンペーン案内あり(要確認) |
| 社内手続き適合 | 海外SaaSの標準プロセス | 日本企業の稟議/請求プロセスに合わせやすい |
補足:AWS Marketplaceにも掲載があります(第三者確認用途)。実際の購入ルートは自社の購買ポリシーとSLA要件に合わせて選定してください。
セキュリティ/コンプライアンス要点
- SOC 2 Type II準拠。
- 企業データはモデル学習に不使用(明言)。
- RBAC/SSO/SCIM/監査ログ/データ保持設定で統制を実装。
- Comet Enterprise(関連プロダクト)でAI利用の可視化、ドメインブロック、エージェント制御、ブラウザ活動の監査補助などの“最後の一手”のコントロールが可能。
実務での留意点:情報資産区分(社外秘/内部/公開)ごとに、アップロード可否や公開設定、外部サイトへのアクセス境界(ドメインブロック)を定義し、RBACとCometで技術統制を二重化すると、運用ミス時の影響範囲を限定できます。
利点と留意点(メリット/デメリット)
メリット
- 出典付きで検証可能な回答に強み。外部リサーチと社内ナレッジ検索を統合。
- Max席を1名追加するだけで、監査ログ・SCIM・保持・インサイトを全社に即時展開できるコスト柔軟性。
- Webhook型監査ログでリアルタイム連携しやすい。
- 日本語UI/ヘルプあり。国内ではSoftBank経由の導入窓口が利用可能。

留意点
- Enterprise Web/アプリ契約にAPIは含まれず、別途クレジット購入。管理者が他者のAPIクレジットを束ねられないため、開発プロジェクトは別管理になる。
- 監査ログの標準SIEMテンプレートの有無は公開情報が限定的。自社でWebhook受信~正規化を設計する前提が望ましい。
- Enterprise Proのアップロードファイル保持は7日。保持ポリシーの詳細な短縮/延長の可否などは最新の公式情報で要確認。
- 一部メディアでは個人向けProの上位プラン誘導に関する不満が指摘。企業導入でも機能・上限の最新値を事前に精査し、Maxの必要席数を見極めることが重要。
代替候補と選定軸
- ChatGPT Enterprise:生成系の多用途活用に強み。比較時は出典提示/検証性、監査ログ粒度、SSO/SCIM/保持ポリシー、国内調達のしやすさを軸に。
- Microsoft Copilot(M365):M365資産との統合が主眼。Perplexityは外部公開情報+出典連携での「検証可能回答」に強みがあるため、用途で住み分け。
- Glean等のエンタープライズ検索:社内検索特化。Perplexityは外部Webと社内の橋渡しが特徴。インデクシング/権限制御/監査要件を比較検討。
選定ワークシート例(抜粋):
- 要件の重み付け(出典必須=5、監査粒度=5、コスト=4、国内稟議適合=4、モデル最先端性=3 など)
- 各製品スコアリング(5段階×各重み)→総合点→上位2製品でPoC→最終決定
導入チェックリスト(実務)
- 要件定義:SSO必須/SCIM必須/監査ログ必須/保持要件(期間・領域)/日本語運用の範囲。
- プラン選択:監査ログが必須で席数が50未満→Maxを1席追加で全社有効化、という選択肢を評価。
- IdP設計:JITのみか、SCIM併用か。グループとロール割当方針(人事発令~自動割当)。
- 監査連携:Webhook受信基盤、署名検証、スキーマ対応、保管/検索、アラート設計。
- データ方針:強制インコグニート、保持期間、公開設定、ドメインブロック(必要に応じCometで補強)。
- 調達・請求:直販/SoftBank、支払い手段(請求書/振込/電信送金可否)、初月コミットと日割精算の会計処理。
- 運用:日本語ヘルプ/管理者権限設計、問い合わせ導線、定期レポート(Insights等)。
“Max 1席戦略”の費用便益の考え方
監査ログ・SCIM・保持・Insightsを「組織全体に」有効化できるというMaxの特徴は、標準では50席以上でないと使えない監査ログ要件を、少席数で満たせるという意味で費用便益が大きい場合があります。判断のポイント:
- 現状席数が50未満で監査ログが必須→Max 1席の追加コストと、監査/統制の達成価値を比較。
- SCIM・保持方針の全社一元管理が監査対応コスト(年間)をどれだけ削減するかを見積。
- Insightsの可視化により、教育・誤用是正のPDCAが短縮される効果を評価。
PoC(概念実証)設計のコツ
- 対象業務を3~5ユースケースに限定(法務の条項レビュー、調達の相見積比較、IRの開示チェック等)。
- 成功指標:回答の妥当性(根拠リンクの質)、作業時間短縮率、再現性(別担当でも同様の結果)。
- 統制観点:SSO/JITの運用負荷、SCIMによるアカウント停止の確実性、Webhookの安定受信。
- 評価期間は2~4週間。終了時にProのみ/Max併用/他製品の三択で意思決定。
運用モデル例:最初の90日ロードマップ
- 0~30日:要件整理、IdP設計、PoC実施、監査ログ受信基盤の最小構成、初期ガイドライン整備。
- 31~60日:部門展開(経企/法務/購買から開始)、Spaces/社内FAQ接続、Insightsで教育計画作成。
- 61~90日:統制強化(ドメインブロック、強制インコグニート等の適用)、SIEM連携の拡充、予算/席数の年間化。
よくある質問(FAQ)
Q1. 小規模チームでも監査ログを使えますか?条件は何ですか?
はい。Enterprise Maxユーザーが1名でもいれば、席数に関係なく組織全体で監査ログが利用可能です。Maxが無い場合は、組織が50シート以上で利用できます。監査ログはWebhookでリアルタイム配信され、クエリ/回答/ファイル操作/設定変更などのイベントを取得できます。

Q2. SSOだけ使いたいのですが、SCIMは必須ですか?JITとの違いは?
SCIMは必須ではありません。SSOのみでもJIT(初回ログイン時の自動ユーザー作成)で運用可能です。ただし、SCIMを使うとユーザー属性・有効/無効化をIdP側で一元管理でき、Perplexity側UIでの属性変更ができないため、運用の整合性が高まります。人事連動の停止や権限変更が頻繁な組織ほどSCIM併用が有利です。
Q3. Enterprise契約にAPIは含まれますか?チームでAPIクレジットをまとめて管理できますか?
いいえ。Enterprise(Web/アプリ)契約にはAPIは含まれません。APIは別途クレジット購入が必要で、管理者が他ユーザーのAPIクレジットを一元管理する機能もありません。開発用APIは別会計・別権限で管理し、エンドユーザーのWeb利用とは切り分ける設計が推奨です。
Q4. 料金の支払い方法は?請求書払い・銀行振込に対応していますか?
主要クレジットカードに加え、チェックアウト時の選択で請求書払い・銀行振込・電信送金に対応しています。日本ではソフトバンク経由の見積・発注・請求も選択可能です。初月は30日間のシート・コミットメントがあり、その後の追加/削除は日割精算(週次/月次集計規則あり)です。
Q5. アップロードファイルの保持期間は調整できますか?
Enterprise Proはアップロードファイルの保持が7日と記載されています。Maxでは「データ保持」を含むプレミアム統制機能を全社適用できますが、保持期間の詳細な調整範囲は時期により更新される可能性があるため、最新の公式ドキュメントでご確認ください。
Q6. 日本語での運用やサポート情報はありますか?
はい。日本語の公式ヘルプセンターが提供され、日本語UIへの設定も可能です。導入・見積・請求を国内で完結させたい場合はソフトバンクが窓口として機能します。
Q7. セキュリティ/コンプライアンスに関する公式根拠は?
Perplexity EnterpriseはSOC 2 Type IIに対応し、企業データはモデル学習に使用しない方針を公式に明言しています。監査ログ、SSO/SCIM、RBAC、データ保持/プライバシー設定など、統制に必要な機能が用意されています。
Q8. Maxの“全社有効化”で何が有利になりますか?
Maxユーザーが1名でも、組織全体でSCIM・監査ログ・データ保持・Insightsといったプレミアム統制機能が有効になります。これにより、席数が少なくても監査/保持/可視化の要件を満たせるため、初期費用を抑えつつセキュリティ統制を前倒しで実装できます。
Q9. SIEM連携はどう進めればよいですか?
監査ログはWebhookで配信されます。受信サーバで署名検証→スキーマ検証→正規化を行い、Splunk/Datadog/Sentinel等に取り込みます。公式の個別SIEMテンプレート有無は公開情報が限定的なため、現時点では自社実装が基本です。重要イベントの優先取り込みから着手し、段階的に拡張する設計が現実的です。
Q10. トライアルはありますか?まずは少人数で始めたいのですが。
Enterprise Proに無料トライアルは提供されていません。少人数で始める場合は、必要席数のみProで契約し、監査/SCIM/保持などが必須の場合はMaxを1席だけ追加して全社統制を先行で有効にする選択肢を検討してください。
参考情報・出典
- Perplexity Enterprise(公式)
- Enterprise Pricing: Plans for Individuals and Enterprise(公式)
- 料金と請求:よくある質問(日本語・公式)
- 監査ログ(日本語・公式)
- What is Enterprise Max?(公式)
- Which Plan is right for you?(公式)
- SSOヘルプセンター(日本語・公式)
- OktaでSSO設定(日本語・公式)
- SCIMベースのユーザー管理(公式)
- Comet Enterprise(公式)
- Enabling Audit Logs(公式動画)
- Enterprise Proとは?(日本語・公式)
- Axios: Enterprise Pro発表と価格
- Impress Watch:ソフトバンク販売と日本展開
- ITmedia:企業版の日本提供とユースケース
- ソフトバンク:Perplexity Enterprise Pro(法人)
- AWS Marketplace掲載
- eWeek:Perplexity vs ChatGPT(比較参考)
- What Sticks:個人向けProに関する指摘
次の一歩:上記チェックリストの観点で要件を整理し、監査ログとSCIMの有無、APIの扱い、支払い手段(国内請求/振込可否)を決めてから、Pro/Maxと調達経路(直販/SoftBank)を選定するとスムーズです。

